映画「ハッピーエンド」

映画「ハッピーエンド」

当法人きせがわ病院の副院長、緩和専門医療医である大坂巌先生おすすめの
『ハッピー☆エンド』という映画を観てきました。
群馬県にあるがん緩和ケア専門の萬田診療所の院長、萬田緑平先生が出会った
がん患者さん5名のそれぞれの人生にかかわったドキュメンタリー映画です。
映画の中の患者さんやご家族は、がん患者だからといって決して悲壮感漂う雰
囲気ではなく、笑いながらそれぞれの想いを語り、萬田先生はその方の人生の
幕引きがハッピーであるように、時にはジョークも交えながら本当に寄り添っ
ている姿が印象的でした。
なかには亡くなられた方もいましたが、ご家族とお別れの時間を過ごし、自分
の希望を叶えた最期はとても満足した表情で、ご家族も悲しみの中にも納得し
た表情でした。映画を観る前は、決して泣くまいと思っていた私ですが涙腺は
崩壊してしまいました。。。
もちろん、人生の最期を病院や施設で迎える方もいるでしょう。でも、もし
『家で最期まで過ごしたい』という希望を持っているならば、私たちはそれを
尊重し全力で支えたいと思っています。人生の最期にあれダメ、これダメはあ
りません。どうぞ好きに生きましょう、だってあなたの人生だもの。だから最
期はハッピーであってほしい。これはいつも私たちがそう思い、実践している
ことで、萬田先生と似てるじゃん、うちのスタッフ頑張ってるじゃん！などと
嬉しくなってしまいました。
私たちはがんだけに限らず、経過の長い慢性疾患の方の最期にも携わっていま
す。家で過ごす晩年の時間がその方にとってハッピーな時間であるよう、これ
からも尊重して関わり、精進していこうと心に誓った初夏の夜でした。

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